- 線状降水帯って???
28日に、線状降水帯の可能性も、、とニュースであっていましたが、
どうして「線状降水帯」という言葉を最近よく聞くようになったのでしょうか?
実は、この現象自体は昔からあったものなのです。近年の気象レーダー技術の発展により特徴的な降水帯が見られるようになりました。その後研究が進み、「線状降水帯」という名前が付けられました。
2021年6月からは、線状降水帯による「顕著な大雨に関する情報」が気象庁から発表されるようになり、「線状降水帯」という言葉が一気に社会に浸透しました。
- ちなみに、、「ゲリラ豪雨」とは何が違うの?
ゲリラ豪雨とは、大気の不安定な状態により突発的に起こる局地的な大雨のことです。1つの積乱雲によって発生するため、狭い範囲で急に激しい雨が降り、1時間ほどでおさまります。ゲリラ豪雨は一時的な大雨をもたらすものに対し、線状降水帯は長時間の大雨をもたらすもので、我々が受ける影響も大きく異なります。
ちなみに、「ゲリラ豪雨」は気象用語ではありません。ですので天気予報では「ゲリラ豪雨」ではなく、「局地的大雨」という言葉が使われます。
九州は毎年のように線状降水帯による豪雨被害に襲われています。2020年7月の線状降水帯が球磨川の流域と重なった人吉の水害は記憶に新しいかと思います。
- 線状降水帯発生情報とは
線状降水帯が発生し、大雨による被害を伝える「顕著な大雨に関する情報」です。
線状降水帯は突然起こるため予測が難しく、また急激に状況が悪化するため、大雨の半日程度前から「線状降水帯」というキーワードを使って呼びかけられます。
この呼びかけで避難行動をとるのではなく、大雨災害に早めに危機感を持ち、ハザードマップや避難所・避難経路の確認等を行ってください。
災害は突然起こるため、線状降水帯発生情報がでていない状態でも、危険度が高まっている事があります。
避難指示が出ていない場合でも、危険度分布をリアルタイムで確認できるキキクルなどで周辺の危険度を都度確認しておきましょう。