インフルエンザが「警戒レベル」に

熊本県内ではインフルエンザの感染者数が「警報レベル」を超える状況が続いています。 県によりますと、1月12日までの1週間に、県内79の医療機関から報告されたインフルエンザの感染者数は前の週から98人増え、3880人となっています。 1医療機関当たりでは49.11人で、12月下旬以降、警報レベルの基準である『30人』を超える状況が続いています。 熊本県は、「定期的な換気」や「手洗い」など基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。

今年のインフルエンザは、例年と比べて感染力が高いウイルス株が主流となっています。特に、以下の3つの型が注目されています:

  • A(H1N1)亜型:急激に感染が広がりやすく、重症化のリスクがある型。
  • A(H3N2)亜型:高齢者に重い症状を引き起こしやすい「香港型」とも呼ばれる型。
  • B型(ビクトリア系統):比較的軽症で済むことが多いですが油断は禁物です。

また、今年は胃の不快感や吐き気などの消化器症状を伴うケースも報告されており、これまでと違った症状に注意が必要です。


予防策:ワクチン接種と基本的な対策の徹底

インフルエンザの予防には、ワクチン接種が最も効果的です。今年のワクチンは、これらの流行株に対応するよう設計されています。早めの接種が重症化を防ぐ鍵となります。

また、日常生活で気を付けるべき基本的な感染対策も重要です。

  • 手洗い・うがいを習慣化しましょう。
  • マスクの着用で飛沫感染を防ぎます。
  • 十分な睡眠とバランスの取れた食事で免疫力を高めることも忘れないでください。

体調の変化を見逃さないで

「ちょっとした風邪かな?」と思っていたら、実はインフルエンザだった、ということも珍しくありません。発熱や全身の倦怠感、強い咳が見られたら、早めに医療機関を受診してください。抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に使用することで効果が高まります。


この冬も、感染症の波を乗り越えるには、早めの準備と小さな心がけが大切です。ご自身の健康を守りながら、家族や周囲の人々と安心して過ごしましょう。